菊池寛実智美術館:線の造形、線の空間

菊池寛実智美術館で開催中の
「線の造形、線の空間」 飯塚琅玕碎齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸
を見てきました。

写真は、美術館の許可を得て撮っています。

今回まず目に付くのは、
この美術館の特徴のひとつでもある、
ガラスの手すりのついた展示場に降りていく階段の
中央に置かれた巨大な作品!

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天井につく位置からぐるぐると

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一番下は床や壁から生えているかのよう。

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全体を一度に見ることはできない、巨大なインスタレーションです。

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巨大ではありますが、竹ですので重さは感じません。
近くによって見るとこんな感じです。

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ふがはいる種類の竹で作ってあります。
ランダムに交差しているように見えますが、
これはこれの理論があるそうです。

この作品は、今回どなたでも写真をとることができるそうです。

今回の展覧会は、竹工芸の中でも有名な飯塚家、田辺家にスポットを当てています。

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入って最初の部屋は田辺家の部屋。
唐物といわれる、中国の影響を受けたものから
竹の素材なりを大事にして作った作品など。

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竹の編み方には何百とあるといわれています。
それを習得するだけでも10年20年かかるという竹工芸、
意外にも日本よりも欧米での知名度が高いそうです。

螺旋階段の巨大作品を作った田辺竹雲斎の4代目も、
最初の大きな作品作りは
アメリカ、フィラデルフィアでの美術館クラフトショーだったとか。

日本では、竹工芸はなかなか工芸として世間一般から認められず、
日常の雑器扱いが長かったようです。

とはいえ、世の中のほうが少しずつ変わってきて、
用途のない工芸作品というものが認められるようになり、
このような作品も作られるようになってきました。

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竹で作ってあるけれど、かごではなく、花活けではなく、
う~ん、強いて言えばオブジェかな、という作品。

竹を丸い輪にするのってすごく難しいそうです。


こちらの部屋は、飯塚家の部屋。

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やはり唐物の影響がある時代もあり、
竹の自然な美しさを生かした作品もあり。

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私が感激したのはこの作品。
なんと1本の竹でできているんだそうです!

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持ち手の一番向こう側で竹をひご上に割り、
それを編んでかごにし、
最終的の戻ってきたところで持ち手に合体。

かごの部分は、割った竹を編んでいるので
竹が裏、表、裏、表と並んでいます。

持ち手への合体の仕方も複雑で優雅。

すばらしい作品ですよね!

竹工芸で、今まで不思議に思っていたことがひとつ解決されました。

ぐ~っとよってみると、網目の間に埃が・・・
払ったり洗ったりしないのかな、と思っていました。


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実はこのうっすら誇りっぽいものは、わざとやっているんだそうです。
この作品はたまたま竹の色が明るいけれど、
暗い色の竹ではもっと目立ちます。

実は、漆の砥の粉を混ぜて、わざとやっているんだそうです。
陰影をはっきり見せる効果があるそうです。

なるほど~、埃じゃないのね~。
長年の疑問が払拭されました。

たくさんの作品が並んでいますが、
今回は展示換えで全部入れ替えるんだそうです。

後期も見に行かなくちゃ!

そして竹工芸鑑賞のあとは、
隣のヴォア・ラクテでお茶を。

お庭がきれいですよ~。
夕方なんでちょっと暗いですけど。


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ものすごく細かくて、直線も曲線も美しい竹工芸、
ぜひ観にいらしてください!




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by oisii_0-0 | 2018-04-22 19:29 | その他 | Comments(0)

あちこちでいただいたり、普段の食事だったり、自分でつくったり・・・。おいしいものが大好きな食いしん坊です。


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